一般社団法人 日本健康・栄養システム学会

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臨床栄養師研修 規定の見直しについて

2010年7月28日更新

ご報告

一般社団法人 日本健康・栄養システム学会臨床栄養師研修制度・規定の見直しについて規定の見直し

 一般社団法人 日本健康・栄養システム学会 臨床栄養師研修制度は、平成17年度の介護報酬、平成18年4月の介護保険報酬における居宅サービスや診療報酬における栄養ケア・マネジメントの導入とともに開始し、管理栄養士が、人間栄養学に基づいた臨床栄養の知識・技術およびマネジメント能力の習得し、栄養ケア・マネジメントの質の向上に寄与することを目的として、100時間の認定講座、900時間の臨床研修、さらには資格登録更新のための継続研修を推進してきました。
 その後、平成20年6月に、本研修制度の見直しが行われ、NCMリーダーに対する相当時間の廃止、試験免除規定や研修施設管理栄養士に対する相当時間規定が新設されました。
 しかし、現在、当該研修制度が開始し4年が経過し、資格認定者は約154名(平成22年度認定予定者を含めて)、研修受託施設の登録は47に留まっております。
 そこで、この度、臨床栄養師研修運営委員会(平成22年5月9日、東京八重洲ホール)において作成した臨床栄養師規定見直し(案)について、臨床栄養師研修委員会(平成22年5月28日、東京医科歯科大学)において検討し、理事(平成22年5月28日、市ヶ谷ホテルグランドヒル)、評議員会ならびに総会(平成22年5月29日、東京医科歯科大学)において以下の見直しを行うことが承認されましたので、ご報告申し上げます(詳細は日本健康・栄養システム学会会則をご参照ください)。

  1. 臨床栄養師研修(基礎・応用)を、管理栄養士を対象とし臨床栄養師研修制度の一環として新設した(平成23年度開始)
  2. 多職種を対象とした栄養ケアチーム研修を臨床栄養師研修制度の一環として新設した(平成23年度開始)
  3. 栄養サポートチーム研修を臨床栄養師研修生度の一環として新設した(平成22年8月開始)
  4. 継続研修単位及び登録更新期日を明確にした(平成22年7月より)
  5. その他、より多くの研修生の参加や資格取得や運営がスムーズになるよう現規定を修正した(臨床栄養師研修資格未収得の研修生を対象として平成22年7月より)

概要

1.臨床栄養師研修(基礎、応用)を臨床栄養師研修の一環として新設した

  基礎 応用
目的 医療・福祉における「食べること」を支援するための栄養ケア・マネジメントの質を確保するために、臨床栄養師の基盤となる管理栄養士の知識・技術の向上を目的とする。
ねらい 臨床栄養、アセスメントや栄養ケアの手順、チームの役割、栄養ケア・マネジメント、介護予防 栄養改善などの栄養相談の基本となる知識、技術の向上を目的とする。
(医療・福祉において臨床業務経験1年未満の管理栄養士のレベル)
摂食・嚥下障害、認知症、エンド・オブ・ライフ等の臨床栄養、アセスメントや栄養ケアの手順、チームの取り組み、利用者・家族教育などの知識・技術、実践能力の向上を目的とする。
(基礎を修了した管理栄養士のレベル)
対象 管理栄養士 基礎を修了した管理栄養士
(ただし、同時に受講可能)
講座 30時間
  1. 医療・福祉制度、ケアマネジメント
  2. 栄養ケア・マネジメント関連制度とチームの役割
  3. 栄養ケア・マネジメントの運営の基礎(施設・居宅)
  4. 栄養アセスメント・栄養ケア計画の基礎(栄養マネジメント加算、栄養改善加算)
  5. 特定保健用食品、保健機能食品、病者用食品の活用
  6. 栄養教育・コミュニケーションの基礎
  7. 症例検討(低栄養、介護予防)
  8. 給食経営管理の基本
30時間
  1. 根拠に基づいた栄養ケアプロセス
  2. 栄養ケア・マネジメントの評価と継続的品質改善活動
  3. 摂食嚥下障害、認知症、エンド・オブ・ライフ等の困難事例のためのアセスメントと栄養ケア計画
  4. 困難事例への栄養補助食品の効果的活用法
  5. 経腸・静脈栄養法から経口移行・経口維持の取り組み
  6. 退院(退所)における栄養教育と支援体制
  7. 在宅栄養ケア・マネジメント
  8. 地域栄養活動H症例検討(摂食嚥下障害、認知症、エンド・オブ・ライフ等の困難症例)
臨床研修 70時間
受託研修施設
70時間
受託研修施設
評価 修了証の授与 修了証の授与
継続研修 応用へ継続 →臨床栄養師研修へ継続→資格認定をめざす

上記に伴う臨床栄養師認定研修履修相当の修正

  受託研修施設の管理栄養士 その他の施設の管理栄養士
認定講座 履修相当時間は現行通り
臨床研修 履修相当時間 700時間 応用修了者に140時間
履修時間 200時間(現行通り) 760時間
履修時間のうち
今回新設する履修相当要件
  1. 臨床研修の内訳
    1. 急性期病院
    2. 医療療養病床、回復期リハ、介護保険施設
    3. 地域栄養活動のうち、勤務領域以外において臨床研修を50時間以上履修。
  2. 1以外は、勤務施設の監督責任者のもとで症例検討(1症例が20時間に相当)あるいは継続研修を受講(1日が20時間に相当)
  1. 臨床研修の内訳
    1. 急性期病院
    2. 医療療養病床、回復期リハ、介護保険施設
    3. 地域栄養活動のうち、勤務領域以外において臨床研修を50時間以上履修。
  2. 1以外は、指導者(臨床栄養師)へ症例検討結果(1症例が20時間に相当)を提出し、指導を受ける。あるいは継続研修を受講(1日が20時間に相当)

2.他職種を対象とした栄養ケアチーム研修を新設した

3.栄養サポートチーム研修を新設した

  (1)栄養ケアチーム研修(仮称) (2)栄養サポートチーム研修
目的 医療・福祉における「食べること」を支援するための栄養ケア・マネジメントの質を確保し、向上するために栄養ケアに関わるチームの一員として支援・協働能力を学習することを目的とする。 診療報酬栄養サポートチーム加算の施設基準である専従者となる看護師、薬剤師、管理栄養士等を育成することを目的としており、臨床栄養師研修の一環に位置づけて行うものである
対象 医師、歯科医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、歯科衛生士、介護支援専門員、介護職、栄養士、調理師、地域包括支援センター職員等 看護師、薬剤師、管理栄養士等
要件
  1. 栄養ケア・マネジメント関連制度とチームの役割
  2. 臨床栄養
  3. 栄養アセスメント・栄養ケア計画の基礎
  4. 栄養アセスメント・栄養ケア計画の応用
  5. 特定保健用食品、保健機能食品、病者用食品の活用
  6. 栄養教育・コミュニケーションの基礎
  7. 症例検討(低栄養、介護予防)
  8. 在宅栄養ケア・マネジメント
  1. 栄養障害例の抽出・早期対応(スクリーニング法)
  2. 栄養薬剤・栄養剤・食品の選択・適正使用法の指導
  3. 経静脈栄養剤の側管投与法・薬剤配合変化の指摘
  4. 経静脈輸液適正調剤法の取得
  5. 経静脈栄養のプランニング・モニタリング
  6. 経腸栄養剤の衛生管理・適正調剤法の指導
  7. 経腸栄養・経口栄養のプランニングとモニタリング
  8. 簡易懸濁法の実施と有用性の理解
  9. 栄養療法に関する合併症の予防・発症時の対応
  10. 栄養療法に関する問題点・リスクの抽出
  11. 栄養管理についての患者・家族への説明・指導
  12. 在宅栄養・院外施設での栄養管理法の指導
講座(認定講座における該当科目) 30時間
  1. 倫理とチーム活動
  2. 栄養アセスメント・栄養ケア計画(基礎)
  3. 栄養アセスメント・栄養ケア計画(応用)
  4. 特定保健用食品・保健機能食品・病者用食品の検討(基礎)
  5. 栄養教育(低栄養状態)(基礎)
  6. 症例検討と発表
  7. 在宅栄養ケア・マネジメント
  8. 特別講義 臨床栄養の基礎
30時間
  1. 倫理とチーム活動
  2. 科学的論拠に基づいた栄養ケア・マネジメント
  3. 栄養アセスメント・栄養ケア計画
  4. 特定保健用食品・保健機能食品・病者用食品
  5. 経腸・静脈栄養法
  6. 退院計画・指導
  7. 在宅栄養ケア・マネジメント
実習 10時間
栄養アセスメント・栄養ケア計画、栄養教育、症例検討と発表等
10時間
栄養アセスメント・栄養ケア計画、経腸・静脈栄養法、退院計画・指導等
(実習概要ビデオ作製予定)
実習施設要件
  1. 臨床栄養師研修受託施設であること
  2. 当該研修の実施を承諾していること
  1. 臨床栄養師研修受託施設の一般病院であること
  2. 当該研修の実施を承諾していること
評価 研修修了証の授与 研修修了証の授与

4.継続研修単位及び登録更新期日の明確化

  • 継続研修履修期間は、3年間に100単位以上履修とし、そのうち学会主催の研修会、講演会、学術集会、地方会等から臨床栄養師研修委員会が指定して履修時間30単位以上を履修しなければならないとする
  • 継続研修期間は、開始年度は0年とし、翌年度から3年後の3月31日までを研修期間とする
  • 第1回、第2回認定者については、全員の登録更新を認める
  • その他の臨床栄養師継続研修履修相当細則は別表2に基づく
  • 猶予は、その他諸般の理由により臨床栄養師継続研修が不能となったときを、要件に加え。継続研修の履修義務を5年間まで猶予する

5.その他の規定修正の要点

  1. 認定講座は、職能団体、病院・施設関連団体、教育機関等の研修受託団体委託することができることを規定に記載する。
    (なお、研修受託団体において認定講座を実施できるように認定講座研修科目のシラバス教材、ビデオを講師の承諾を得て作成する。また、臨床研修についての概要ビデオを作成する)
  2. 認定論文提出にあたっては、臨床栄養師研修委員会において選出された者が事前指導を行う。
  3. 実務経験には、教育研究等の機関を含める。
  4. 臨床栄養師研修実施細則における臨床研修履修の最長3年間とする。
  5. 認定論文審査の不合格の猶予期間は、研修期間猶予をみなおしに伴い、1年以内にする。
  6. 認定審査会は、委任状による出席を含めて定足とする。
  7. 臨床栄養師研修運営委員会の機能を記載する。
  8. 認定講座受講生の評価は修了の「可」「不可」の判定とする。
  9. 履修通算は、受託団体相互の場合には、臨床栄養師研修委員会の承認を得て履修通算を認める。
  10. 臨床栄養師研修相当細則について
    • 栄養サポートチーム研修は認定講座30時間、実習10時間であるので、同等の研修である栄養サポート療法士有資格者については、同等の時間を相当とする。
    • 慢性期医療:認定講座認定者については講座40時間、全国老人福祉施設協議会栄養ケア・マネジメント研修(平成22年度以降)については講座8時間を相当とする。
    • 神奈川県立保健福祉大学実践教育センターは栄養ケア・マネジメント講座100時間を相当時間として記載する。
    • NCMリ−ダ−の相当時間は復活させる。
    • 栄養サポ−トチ−ム研修は認定講座30時間、臨床研修10時間を相当とする。
  11. 資格取得者のうち3年以上の会費滞納者は除名し、再入会することもできないとし、4年以上の者には督促する。

6.以上の改定された規定の施行について

施行は、平成23年4月(但 栄養サポ−トチ−ム研修については平成22年8月)とするが、必要な条項は平成22年度研修生から適用する(付則)。